AIに転生!?「無双航路 転生して宇宙戦艦のAIになりました」の感想・ネタバレ

2020年8月27日

無双航路のココが面白い

  • 転生・転移モノでは珍しいと思われる宇宙SF
  • 帝国内で渦巻いていそうな陰謀が今後どのように展開されるのか
  • 宇宙戦艦のアクション

本作品「無双航路」は、転移モノでは珍しいと思われる宇宙SFです。
宇宙SFというと、「機動戦士ガンダム」やライトノベルにカテゴライズしてよいのか微妙なところの田中芳樹氏の「銀河英雄伝説」が頭に浮かぶ世代な私です。

そんな私からすると漫画版1巻を読んだ時点では、世界観やキャラクターがまだ序盤ということもあり不明な点が多いですが、かなりライトな部類に入る宇宙SFなのかなというのが現在の印象です。
原作は未読なので、この印象が正しいのかは現時点ではわかりません。原作ファンの方で気分を悪くされたら申し訳ないです。

無双航路のあらすじ紹介

以下、eBookJapanの商品ページからあらすじを抜粋しました。

つい先ほどまで東京の三鷹にいたはずの普通の高校生・阿佐ヶ谷真は、気がつくとなぜか宇宙戦艦のAIになっていた。当の戦艦は敵の大艦隊に包囲され僚艦もわずかという絶体絶命の大ピンチ。しかも艦長は儀礼的に乗艦していた皇族でお飾りの少女。AIとなった真は「人間」でもある自分の特性を活かし、生き残るため斬新な戦術を駆使して撤退戦を試みる――。「小説家になろう」発の「まだ誰も見たことのない最強の撤退戦」を描くスペースオペラ、待望のコミカライズ!

無双航路のネタバレ含む感想

キャラクターについて

阿佐ヶ谷 真

無双航路の主人公で、自転車で通学中になぜか急に異世界転移、それも宇宙戦艦のAIに転生(転移)してしまった高校生です。
性格は真面目そうな感じで、あまり個性が強くない印象を受けました。転移先の世界では本来のAIであるカプリコンに変わって戦艦を操ります。
発想力があるのか、通常のAIではなし得ないアイデアで敵艦を次々と轟沈させていきます。

私としては、1巻の時点ではあまりキャラクターがつかめないというか、没個性的な面が強いので好きとか嫌いとかの前の段階です。
普通の男子高校生で、ちょっと発想力があるという設定なのでしょうか?、

ソハイーラ・ユリウス・メイローザ

主人公が転生(転移)してしまった戦艦の艦長であり、帝国の第八皇女です。
見た目は黒髪パッツンのロングヘア。正直見た目だけだったらめちゃくちゃ可愛いくて好みです。
性格は1巻の時点ではまだ掴みきれていませんが、冷静沈着で柔軟な思考と決断力をもっている少女という感じです。

そのうちデレた場合はクーデレになるんですかね。でも、デレたとしても所詮は戦艦。。。可愛そうな阿佐ヶ谷クン。
蒼き鋼のアルペジオみたいにメンタルモデルみたいなものを作り出すのはなしでお願いしたいです。あくまで、戦艦として頑張れ阿佐ヶ谷クン!

おっと、阿佐ヶ谷クンの紹介みたいになってしまいました。
ソハイーラの1巻でのハイライトは、生命維持装置を一時的に止めて艦内が寒くなったときのクシャミをしたシーンですかね。
あれは可愛かった。

イムマク・ユリウス・ベルトヤガン

ソハイーラの兄にして、帝国第3皇子。そして帝国最新鋭の戦艦であるゴルゴヴィアの艦長で、さらに帝国第3軍総司令という立ち位置の人。(肩書多い、長い)
はい。わかりやすく悪役な感じの細目皇子です。野心のためには犠牲は厭わないといったテンプレ皇子に見えます。(いまのところ)

私の予想では、漫画2巻で退場かな?なんかそんな小物感があります。
策士策に溺れる的な展開が2巻ではあるのかな?

世界観について

舞台は宇宙です。はい。
どこの宇宙かはわかりませんが、どっかの宇宙で帝国がどこぞの国と覇権争いをしている世界です。
第1巻の時点では戦艦しか出てきていないので、戦闘機的なものはない世界なのかもしれません。モビルスーツ的なものもきっとないのでしょう。

戦艦にはAIが搭載されているのが通常のようで、そのAIに主人公が転生(転移)してしまったという設定です。
ちなみに主人公はAIですが、戦艦にダメージを受けると痛みを感じます。なので、正確にはAIになったのではなく戦艦になったというのが正しいでしょうか。

人々の生活や帝国の秩序がどのようになっているのかなど、細かい世界観・設定は第1巻ではあまり描写がありません。そのせいか、あまり作り込まれていないという印象を受けました。
基本的にはモビルスーツや戦闘機がない機動戦士ガンダムの世界でしょうか。そして多分ですが、宇宙ではあるものの地球圏ではないかと思います。

ストーリーについて

主人公の阿佐ヶ谷クンが転移した先は戦闘真っ只中で、いきなり被弾して痛い痛いから始まります。
友軍はいきなり全滅しており絶体絶命状態。そんな危機的状況の中を、持ち前の?発想力と柔軟性で巡洋戦艦カプリコンを操り危機を打破していきます。
1巻ではいかに窮地を凌いでいくかという戦闘シーンがメイン。
結構迫力ある描写で描かれており、アニメ化とかしたら3Dとかでグリグリ動かしてほしいイメージが湧きました。

逆に戦闘シーン以外のパートはあまり記憶に残らない感じで、キャラクターも何人も出てきますが記憶に残ったのは前述の3人と、カプリコン搭乗員AI技官のヴェガ中尉とソハイーラ姫を助けたマディロ中佐くらいです。
この辺のキャラクター面の弱さがストーリー進行上、あまりおもしろくなく感じ、気になる部分でありました。

ストーリーは、危機を乗り越え帝国の残存艦隊が集結し、今後の対応を協議するところで終わります。
その協議も、いつもなら徹底抗戦を主張する第3皇子イムマクがなぜか「降伏しよう」と提案するところで終わります。
第1皇子と第2皇子が戦死しているという報告もされており、怪しさプンプン。お前がスパイだろ感満載です。もしくは、これはミスリード??
主人公はAIをフル活用して、イムマクの狙いに何か気づいたというところで第2巻へという終わり方でした。
結構続きが気になる、良い引きです。

無双航路の評価

第1巻だけだと評価が難しい作品です。世界観やキャラクターの説明がまだわからないからです。
ただ黒髪パッツン好きな人であれば、ヒロインのソハイーラを観てるだけで満足できるかもしれません。しないか。。。
前述のように1巻だけでは評価が難しいのですが、先が気になるという点で継続して読もうとは思ったので、1巻だけなら★★星2つのところですが、暫定として以下のように評価します。

ということで無双航路の評価は、(ドラムロール)

★★★星3つです!

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