ストーリー・キャラデザ・画力すべて良し「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」の感想・ネタバレ

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めますのココが面白い

  • 転生最強モノと魔術変態を掛け合わせた痛快ギャグファンタジー
  • 魅力的なキャラクターデザインとそれをフルに活かした漫画家さんの画力
  • ここぞで取り入れているカラーページ(単行本未収録?)

今回は異世界から異世界への転生モノで、一般人が第七王子に転生したら物凄い魔術の才能に恵まれてたというお話の「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」の紹介です。

転生前は一般人(凡夫)で魔術が好きすぎる変態の主人公が、いわれのない罪を被って殺されるところからスタートします。
この主人公、殺されながらも自分を焼き尽くしている魔術を「素晴らしい」「綺麗だ」みたいなこといって変態的に昇天します。
この魔術変態に魔術の才能を持たしたらどうなるのか…と神様が興味を持ったからかは知りませんが、第七王子に転生するというお話です。

私はマガポケアプリで連載しているのを読んでいるのですが、このアプリ内では随所にカラーページが採用されており、美しい画力を堪能することができます。
単行本電子版も持っていますが、こちらではカラーページは読めないので要注意です。(単行本紙版は購入していないので、カラーページが掲載されているかは不明です)

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めますのあらすじ紹介

以下、マガポケのサイトから抜粋です。

「魔術を極めたい…!」たった一つの願望を胸に死んだ男は、生前の記憶を持ったままサルーム国の第七王子として転生を果たした!ただの庶民だった前世と違い、有り余る金!使いきれぬ時間!そしてなにより読み切れない魔導書!!”太すぎる実家”という人生バフもりもりの圧倒的勝ち組となった王子の名はロイド。小説家になろう発、ハイスピード成り上がりファンタジー!!

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めますのネタバレ含む感想

この感想は単行本4巻まで読んだ時点での感想です。

キャラクターについて

ロイド

魔術変態。魔術バカ。本作の主人公。
前述のとおり、前世では魔術を愛してやまなかったが才能がなかった一般市民。その時の記憶を維持したまま何故か転生し第七王子になります。
この第七王子は、生誕と同時に城から大砲級の魔術をぶっ放す凄まじい才能に恵まれており、その才能を如何なく発揮する環境(住まいが城なので、魔術書の蔵書に恵まれている)も整っていることから、幼いながらも稀代の大魔術師級の能力を持っています。

基本的に魔術に関することを優先して考える思考をしており、禁書であろうと魔術であればお構いなしに読み漁ります。
その魔術への探求心は留まることを知らないが、邪法に身をやつすような考え方ではなく、「この魔術を生み出した人はどんなことを考えていたんだろうか?」など、善良?な研究者気質でもある。
魔術への探求心で、人を救うこともあり、ひょっとしたらいい人なのかもしれない。

いや、そんなことはなかった変態だ。

グリモ

城に封印されていた禁書の魔人。
ロイドによって封印を解かれ、お礼代わりにサクッとロイドを殺すはずが、自分の全力をもってしても全く歯が立たずロイドのペット的(使い魔)なものになる。

最初はロイドのことを、生意気なクソガキでそのうち体を乗っ取ろうと考えていたが、乗っ取るには無理すぎる魔力量や一緒に過ごすにつれそのような考えはなくなっていく。
ただワンチャン、万に一度、億に一度、乗っ取るチャンスをうかがっているのかもしれない。

シルファ

ロイド付きのメイドで教育係として剣の指導をしている。
かつては名のある冒険者であったりした凄腕の剣豪。ラングリス流双剣術という剣術の使い手。
そしてエロイおねえさん。おねしょたって言葉が出てきてしまいます。
ロイド命。ロイドLOVE。なのでロイドを馬鹿にされたり、ロイドに近寄る女には容赦がない。

タオ

魔術ではなく「気」を操る気術を武器に戦う女武闘家。超面食い。
気術という魔術とは違うものにロイドが興味を持ち、親交を深める。
出会ったときにロイドは第七王子という身分を隠すため、ロベルトという架空の人物に変身していたため、ロイド=ロベルトということは知らない。

アルベルト

第2王子でロイドの兄。イケメンなのでタオに狙われる。
優秀な兄で文武両道。次期王候補の一人。ロイドの魔術の才能に気づきかわいがっている。ただ、本当の実力までは見抜けていない。
ストーリーの途中で、ロイドを次期王候補に推薦するなど良い人。(ただロイドにとっては王なんてものには興味がないので、即刻辞退)

暗殺者ギルドのメンバー(ノロワレ)

ノロワレと呼ばれる生まれながらに毒を散布してしまったり、受けた痛みを相手に反射したりと特殊な能力を持っているメンバーで構成されたギルド。
その特異体質に興味を持ったロイドと戦うが、ロイドによってその体質をコントロール術を与えられ仲間となる。
暗殺者ギルドだが、メンバーはなりたくてなったわけではないので、基本的に善人です。

世界観について

中世ヨーロッパ+魔法な、オーソドックスな世界観。
魔術は、「血」と「才」があることを前提として、努力したものが頂点を極めるといわれている世界。なので、前世の主人公は「努力」はしたものの全く魔術師としては下の下であった。
「基本的に」あまり残虐なことは起こらない優しい世界でもある。なので、重い話はちょっと…という方におすすめ。

ロイドの住む王国は人族の王国で善政を敷いており、王室も民から愛されている。
人間と魔族(魔人)という種族に分かれており、敵対している。
グリモは魔人だが、魔人と魔族は全く違い、魔族は魔界の王侯貴族とされ魔人が100人束になっても叶わないくらいの強敵。

ストーリーについて

主人公の前世の最後から始まり、昇天→転生するところから始まります。なぜ転生したのかは現在のところ不明です。
転生後は、とにかく魔術変態なので好奇心の赴くままにロイドは行動します。
普通なら途中で死にそうなものですが、あまりにも規格外な魔力を持っているため、基本的に俺つえーで解決していきます。

2巻くらいまでは、軽いお話が続き笑えて唐突にエッティー展開があったりという展開ですが、ノロワレ編辺りから少し捻りを加えてきて、ロイドが規格外なのは変わりませんがハラハラドキドキそして少し良い話も混ぜてきてバランスが良くなっていきます。
単行本ではなく現在のマガポケ連載では、陰謀めいたストーリーにもなっており、面白さが増してきています。そして魅力的なキャラクターも増えてます。個人的には変態天使さんがお気に入り。

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めますの評価

まずキャラクターの魅力と画力が素晴らしいです。女子はほぼ可愛い。
たまに2頭身キャラになるギャップも素晴らしく、絵に関しては文句なしだと思います。(マガポケのカラーページは一見の価値あり)

お話も徐々に面白さが増していく展開で、バトルもずっと無双しているわけではなくよく練られているとおもいます。まぁ最終的にはロイドが規格外ということは変わりませんがね。
この漫画は一度読んで終わりというタイプではなく、なぜか何回も読み直したくなる魅力があります。読んでてストレスを感じないからですかね?ちょっと、うまく言語化できないのが悔しいです。

そんなわけで、転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めますの評価は、(ドラムロール)

★★★★星4つです!

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めますアニメ化の可能性について

まだ単行本4巻分とストックがありませんがアニメ化するのであれば、漫画版を基準とした画が求められると思います。なので、中途半端にアニメ化すると駄作となるでしょう。
逆にうまくアニメ化すれば、一般層には刺さりませんがオタク層には広く刺さるのではないでしょうか。魅力的な女性キャラが多いので、フィギュアなどのグッズもいけるかも。
爆発的なヒットになるかといわれると、そこまでは。。。という印象。ただ、少なくとも爆死はしないと私は思います。
ロイドとシルファを見ると、おねしょた的な要素もありますがそっちには刺さるのかはわからないです。エロい人教えてください。

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