コメディとシリアスが良い塩梅!「そうだ、売国しよう~天才王子の赤字国家再生術~」の感想・ネタバレ
そうだ、売国しようのココが面白い
- 主人公が嫌味のない天才
- 序盤から様々な伏線が張り巡らされており、今後の展開が非常に気になる
- 王子筆頭補佐官であるニニムとの夫婦漫才が面白い
舞台は小国「ナトラ王国」。ただでさえ経済・軍事・資源などジリ貧な国のなのに国王が病に伏すという緊急事態に。
そんな中、急遽摂政という地位で国を支えることになったナトラ王国王子ウェイン(主人公)が、天才的な手腕で国を立て直し悠々自適な隠遁生活を目指す物語(無理)です。
原作は鳥羽徹氏、イラストファルまろ氏によるライトノベルで既刊7巻。コミカライズはえむだ氏が担当。
コメディを随所に入れながらも、硬派な作りのストーリーと世界観設定が◎。
そうだ、売国しようのあらすじ紹介
以下、ガンガンONLINEそうだ、売国しよう紹介ページより抜粋です。
完全に詰んでる国家の運営、始めました!!
資源も人材も兵力もない弱小国の政治を担う若き王子・ウェイン。
補佐官を務める少女・ニニムとともに 為政者として見事な手腕を発揮する彼には、密かな願いがあった――。
「国売ってトンズラしてえええ!」
そう、ウェインの願いとは、悠々自適の隠居生活を送る事だった!!
しかし、臣民や諸外国の思惑から、彼の計画は思いもよらない方向に!?
予想外だらけの弱小国家運営譚、ここに開幕!!
そうだ、売国しようのネタバレ含む感想
この感想は単行本1巻を読んだ時点での感想です。
キャラクターについて
ウェイン・サレマ・アルバレスト
冒頭にも紹介したように、小国「ナトラ王国」の王子。父親である王が病に伏しており、摂政という地位についている。
表舞台では爽やか王子を演じているが、基本怠け者なため国売ってトンズラし隠遁生活を送りたいと思っていたりする。
しかし、その才覚は内政・外交・武勇どれも天才的で、爽やか王子を演じているからか、国民からも愛されている。
温和な性格で怒りを表に出すことはないが、ニニムを侮辱されたときだけは別。
1巻には出てきませんが、ニニムを侮辱された際に「俺の心臓を侮辱した奴は、残らず殺すと決めている」というセリフがあるほど。
このセリフは格好良いと思う。
ニニム
主人公であるウェインを補佐するフラム人の美少女。個人的にはガーターベルトを身に着けているのが高ポイント(どうでもいいですね)。
ウェインとは強い絆で結ばれており、ウェインが素を出せる唯一の人なのではないでしょうか。
ウェインほどではないにせよ才女なため、多忙な公務の補佐も彼女だからこそ回っているのではないでしょうか。
ただウェインほど天才ではないため、ウェインの意図を汲めずに質問をする際など、「こんなこともわからないのー」的に冷やかされる。→最終的には、ウェインをボコるというお約束ネタが本作の醍醐味。
フィッシュ・ブランデル
ナトラ王国の東方に位置する大国「アースワルド帝国」から来た大使。巨乳。乳袋。
この方もガーターベルト着用。作者さんが好きなのかな?
(キャラクターは1巻の時点ではまだまだ少ないですね。)
世界観について
ヴーノ大陸というのが本作の舞台。そんな大陸の中央最北端に位置する小国が主人公であるウェインがいるナトラ王国です。
東には1代で領土を大幅に拡大したアースワルド帝国があり、その軍事力を背景にほぼ大陸東半分を配下に置いている。
大陸中央には巨人の背骨と呼ばれる山脈があり、東西を物理的に分断している。
人種や宗教、文化などは東側と西側で大きな違いがあり、価値観も違う模様。
特にヒロインであるニニムはフラム人だが、西側でのフラム人の扱いは家畜同然という暗い設定もある。ただ、東側では西側とは違い通常の人間として差別なく扱われている。
ストーリーについて
例えるならば、信長の野望で弱小大名からスタートするような無理ゲー状態を、主人公であるウェインが天才的な手腕で解決していってしまうストーリーです。
いや、本人はさっさとうまい具合に売国して、隠遁極楽生活を夢見ています。ただ、やることなすことなぜかうまいこといってしまい、売国できず懸命に治世に励むというタイトル詐欺です。
うん。残念!そうカンタンには売国はできそうにないね!!
そうだ、売国しようの評価
はい。みんな大好きヨーロッパ風の異世界モノです。転生とかではないですが、主人公は天才です。
ただ無双するようなことはなく、しっかりとした戦略が元での勝利なので、頭空っぽで無双モノが読みたいときには向かないかもしれません。
まだ1巻の時点ですが、今後大陸の小国としてどのように生き残っていくのか、もしくは売国するのか?
予想のつかない展開に期待大です!
ということで、そうだ、売国しようの評価は、(ドラムロール)
★★★★星4つです!
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